No.49


〇日
下に示した画像2枚は、
以前内視鏡操作のブラッシュアップ用に
個人で作成したわんこの消化器の模型です。

一般に「マーゲンモデル」と呼ばれるもので、
「食道噴門部→胃→幽門部」までを、外部・内部構造を含め
忠実に再現しています。

通常医療機器メーカーが依頼を受けて受注生産するものですが、
なんとなく作れそうな気がしたので、挑戦してみました。

先日医療機器の関係者が来た際、処置室でこれをたまたま目にして
あまりに褒めちぎってくれるので、ここに公開することにしました。

褒められること自体、悪い気はしないんだけど、
これって、お世辞でほめてくれるのかな・・・?



材質はお湯で温めると柔らかく透明になるプラスチック粘土で、
温度が低下すると硬化して白く不透明になる特性があります。

適当に色を付けることもできるので作成過程も結構楽しい。
(というか、作る過程こそが楽しいのかも)

しかも再度温めると柔らかくなるし、お湯以外の方法として、
ドライヤーの熱風を当てることで局所的に簡単に変形も修正も可。

ネットで検索すると、これでリアルな食品模型を作るツワモノもいるとか。
私も一度「モーニングセット」にトライしてみようかな。

〇日
今日は柴犬のマサル君がやってきた。

甘えん坊のマサル君は、お留守番がきらいらしく、
半日に及ぶ留守中に怒りを爆発させて、
なんと自分のハーネスをかみ砕いて、
その一部を食べてしまいました。

異物を食べるという悪いくせがあっても
今まで大事に至ることがなかったので
飼い主さんは軽く考えていたみたいですが、
その日の夜から激しい嘔吐が始まり、
心配した飼い主さんが緊急で連れてきました。

レントゲン撮影で確認したところ、
案の定異物が確認されました。




最終的には内視鏡で異物を摘出できたので、
おなかを切ることなく、最小限の処置で
事なきを得ましたが、最悪開腹手術も考えられた
危険なケースです。

最近はハーネスを利用される飼い主さんも
多く見受けられますが、今回のような例に遭遇すると
散歩以外では外しておくほうがいいのかな・・・、
と思いました。

〇日
早朝から広報車みたいなのが走って騒々しいと思ったら、
なんと近くで熊の目撃があって、注意を促していたらしい。
今年は軽井沢、クマの目撃情報多いんですよね。

そういえば先日、うちの斜め前のホテルマロウドに
子熊がご丁寧にも玄関から自動ドアを通り厨房に至り、
美味しい食材をごちそうになっていたとか。

子熊と言えども危険なので、すぐに駆除されたみたいです。

ちょうどそのころ、私は入院中のわんこの世話をしており、
散歩を兼ねて病院前に連れ出していた頃だったので、
後で事情を知って、大変驚きました。
わんこ散歩中に遭遇しなくて本当に良かった〜。

ヒグマじゃない、ツキノワグマだろうけど、クマはクマ。
本州最大の猛獣ですから、気をつけねばなりません。

吉村昭の小説「羆嵐」を思い出しました。
この小説、小説の形をとっていますが、ほぼ実話。
大正時代、北海道開拓民の集落がヒグマに襲われて、
食害にあうという凄惨な事件(三毛別ヒグマ事件)をもとに
描かれています。

キツネにタヌキ、ムササビ、イノシシ、サル、カモシカ等は、
軽井沢ではよく見かけるし、けっして珍しくありませんが、
さすがにクマだけは気を付けようと思いました。


〇日
日本小動物医療センターが、懇意にしている病院を対象に
毎年実施している学術交流セミナーに行ってきました。

会場は大宮駅前の大きな国際会議場ですが、
受付開始まで、まだ30分ほど時間があいたので、
久しぶりにドトールに入りました。

最近はやりのタピオカドリンクが目的です。
ネットなどの情報では、
様々なお店がそれぞれの味でこれを提供していますが
その中でもドトールのが美味しいと話題になっていたので、
躊躇なくこれを注文。

う〜〜〜ん、おいしい(^O^)/
かなり前になりますが、台湾を旅行した際に飲んだ
タピオカミルクティーによく似た味と食感でした。

台湾といえば、当時なんと狂犬病が複数発生しており、
駅のホームや街中の至るところに注意喚起する広告が張られ、
ちょっと緊張した中で旅したことを思い出しました。

おいしいタピオカドリンクからついつい狂犬病を想像してしまう、

これは一種の職業病かもしれませんね。


〇日
アジア小動物獣医学会(FASAVA)に行ってきました。

日本人はもちろんマレーシアやタイ、ベトナム、シンガポール等、
アジア各国から参加される先生方もかなり多いので、
この学会、多分国内では令和になって一番大きな規模かも。

そんなわけで、場所は紀尾井町のホテルニューオータニ。
ここはあまり電車でいくことがなくて、地下鉄の赤坂見附駅から
ホテルまで歩いたら迷うかな〜〜〜、と思ったけど、
いざ出かけてみると、獣医師とおぼしきそれらしい人々が
ホテルに向かって延々と歩いていたので、
私もその後に続いたら、結構スムースに到着しました。


学会受付で所定の手続きを済ませ渡されたグッズは、
ネームプレートとわずかなチラシに混ざってこのUSBのみ。
軽くていいけど・・・、ちょっと寂しい・・・。



丸めたらもっと小さくなっちゃった。



この形状って、なんだろう?
腕に巻いて持ち運びできるように作られているのかな?

それにしても世の中便利になったものですね。
この中に数千ページの抄録内容が入っちゃうんですから。

あえて紙ベースにこだわる先生には紙の抄録集も
用意してはあるようですが、こちらは別売り数千円。

というわけで、USBで十分です。
限りある地球資源の節約にもなりますから。


1012
天災は忘れられたる頃来る」とは寺田寅彦の名言ですが、
台風15号の記憶がまだ残っている段階で、
未曽有の巨大台風19号がやってきた。

当初、あまり危機感を持ってはいなかったものの、
う〜〜〜ん、認識が甘かった・・・。 (T_T)
台風が接近するまでの24時間くらいは、
ここ軽井沢でも、信じられないくらい雨が降りました。

今まで雨に恐怖を感じたことはありませんでしたが、
今回豪雨と強風という、この自然の脅威に遭遇し、
はじめて恐怖を覚えました。

後の報道によれば、軽井沢でも降り始めからの雨量は
300ミリを超えていたらしい。

スタッフには、午前10時早々に帰宅してもらい、
病院も周囲の安全を確認したうえで閉じて、
とりあえず自宅エリアで食事を摂っていたところ、
なんと胃捻転の可能性がある大型犬を診ることに。

いつも診ているわんこだけに・・・、断れない・・・。
よりによって、このタイミング・・・。

結局胃捻転ではなく、手術も避けられ良かったのですが、
最悪の場合、豪雨と停電を気にしながら、妻とふたりで
手術に踏み切らざるを得ないのか、と覚悟しました。
こういう日もあるんですね。


1013日
朝TVを見てビックリしました。
千曲川が決壊している!!!

そのせいか、早朝のまだ暗い時間から
うちの上空を東から長野市(北西)に向けて
自衛隊とおぼしきヘリが頻繁に飛行していきます。

以前からうちの真上がヘリの航路になっているようで、
私自身は日頃からヘリの音には慣れているつもりでしたが、
きょうはものすごかった!
終日飛んでる感じです。

ヘリの爆音を聞くと窓際に立って、
そして上空のヘリを見上げて、
救助される方々はもちろん、
救助する方々も無事であることを祈りました。


1119日
本日は当院の開院記念日 (*^_^*) 。
2003年11月19日から実に16年を経て、
今日から17年目に突入です。

17年も経つと医療機器のモデルチェンジも進んで
なかには本体の機器はまだまだ使えるのに、
適合する試薬やカセットが終売となって、
結局本体の機器を含めて入れ替えないとならない、
というような不経済なことも生じます。

いま手元にある小型の血液ガス分析装置が、
まさしくこの状況にあります。

使用頻度は他の機器に比べると少ないのですが、
どうしてもこの機器でしか測定できないない項目があり、
どうしても入れ替えざるを得ないのですが、
長い付き合いだっただけに、さすがに寂しい。(T_T)/~~~

こうなった以上、悲観的にとらえてもつまらないので、
新たな機器にはどこのメーカーのものを導入しようか、
数社のカタログを取り寄せて、現在見積もりもお願いして、
新たな機器との出逢いを前向きに考えています。(^O^)/

新しい機器にもあと15年くらいは働いてもらわねば!

12〇日
早いもので、新年を迎えるまであとわずか。
改めて院内のカレンダーをめくりながら
今年一年を振り返ってみました。

今年は例年以上に学術講習会や学会に
出かけることが多かった。
数えてみたら16回ほど。

毎年出かけている所属する学会などに加えて、
今年は新しい抗体医薬品が発売されたり、
新たな炎症マーカーが発売されたりして、
関連企業の開催する講習会にも頻繁に
出かけていましたから、当然ですかね。

いくつになっても学ぶべきことがある、
この仕事の奥深さを実感した1年でした。

2020年
1〇日

令和二年を迎えました。
干支はねずみということで、
今年も干支の動物に扮したコンベニアちゃんを
院内に飾ることにしました。



手術台の上で撮影しましたが、
普段は診察室のシャウカステンの上に載せています。
可愛いので見てくださいね。

ちなみにコンベニアちゃんとは、某製薬メーカーが
持続性抗菌剤の発売を記念して作ったキャラクターで、
主だった病院に配られているもの。
今回で干支十二支全て出そろったと思われます。


1〇日

妻曰く、
「かわいいキャバリアが出演している映画があるの!」
というわけで、久しぶりにCDレンタルしてさっそく観ました。

邦題は「アデライン 100年目の恋」



とっても和むシーンでしょ。 (*^_^*)
実は映画の最終シーンでキャバリアの仔犬も登場します。
映画の設定やストーリー展開も面白いけど、
やはりキャバリア好きにはたまらない作品でした。

※この日誌に登場するわんこ・にゃんこは基本的に仮名です。