No.47


7月31日
今年の夏は暑いですね。
都内や西日本に比べたら
避暑地軽井沢はまだまだ涼しい地域でしょうけど、
それでも日中最高気温が30度に達する日があります。


来るわんこ、にゃんこの多くが脱水気味のうえ、
動物薬のプロパーさんの勧めもあって、
脱水対策に、院内にこんなグッズを用意しました。



脱水と聞くと、とりあえず水を飲め、
みたいに思われがちですが、
同時に電解質の補給も必要です。
純粋な水分だけでは、
血液が希釈されてしまいますからね。

というわけで、ハイドロチャージは
水と電解質の効果的な補充が可能です。

おまけに
かつお節とチーズのフレーバー付きとか。
なんだかお酒のおつまみみたいですね。

8月〇日
昨夜大河ドラマ「西郷どん」を見ました。

西郷隆盛といえば国民的なヒーロー!

官軍参謀にして初代陸軍大将に就任しており、
当然馬に乗れる身分にもかかわらず、
何故か、馬には乗らなかったという話です。
これ、西郷にまつわる謎のひとつとか。

その理由は諸説ありますが、
1) 彼自身の謙虚さゆえの美談
として伝えられる一方、
2) フィラリア感染症
も一因とわれています。

この場合、フィラリア症といっても、
もちろん犬フィラリア症ではなく、
バンクロフト糸状虫の感染による
リンパ管フィラリア症(ヒトの陰嚢水腫)。

医師ではないので詳細は知りませんが、
この疾患により騎乗が困難だったとか。

ちなみにこのヒトのフィラリア症は、
犬と同じく蚊が媒介して感染が成立し、
1954年当時の鹿児島県下では、
住民1400人余を対象にした検診で
なんと12.5%が陽性だったそうです。
(もちろん、現在国内では撲滅されています)

一方、わんこのフィラリア症は、
かつてに比べたらかなり減ってはいますが、
それでもなお撲滅されたとは言い難い状況です。


というわけで、暑い日が続きますが、
フィラリア予防薬は、蚊が終息してから後も
ひと月ないしふた月投薬することが大切です


8月〇日
今日はうさぎのくるみちゃんとラッキーちゃんがやってきた。

全国的にはわんこの登録頭数が減っているといわれていますが、
その一方でうさぎを飼われる方は確実に増えていると思う。




うさこには、わんこ、にゃんことは異なる
草食動物の可愛さがあるんですよね〜。


いま動物病院にやってくるうさこたちは、
私が子供の頃の小学校にいた様な
あの白くて赤目で顔の長いうさぎとは異なり、

みんな頭が丸くて小柄な体格です。

明らかに、人が可愛らしさを追求して
交配でつくりあげた動物、って感じです。

それだけに、様々な疾患に見舞われることが多く、
しかも小さいので、処置や治療が大変!!


意外と知られていませんが、
うさぎはヒトに良くなつきます。
性格も多彩で表情も豊かですよ。


9月〇日
本日午前3時20分、
我が家の愛犬るいーずちゃんが
逝ってしまいました。

リビングで家族の見守るなか、
16歳と5か月の大往生でした。

訳あってブリーダーさんの元を離れて、
うちの愛犬になったのが2007年の11月。

以後今日に至るまでの11年間あまり、
生活を共にしてきた、大切な家族でした。



亡くなる前日のことですが、
るーちゃんを優しく抱っこしていて、
ふと顔を見ると、上を見上げた瞳に
いっぱい涙を湛えていました。

「今まで大切にしてくれて、ありがとう。
わたしはもうすぐ旅立ちます。
別れは淋しいけど、泣かないでください。」

大きな目を精いっぱい見開いて、
そのようにうったえている気がしました。

切なくて、切なくて、
優しく涙を拭きとってみたけど、
やっぱりるーちゃんの瞳に涙が溢れてくる。

ああ、りーちゃんの時と同じだ、と思いました。
あの時も、最期の朝の酸素吸入を終えて
ふと顔を確認すると、大粒の涙を湛えて
じっと見つめられました。

その時は呼気に含まれる水分が、
吸入マスクから水滴として
偶然両目の瞼についただけかも・・・、
と一瞬思ったけど、
やっぱりお別れの涙だった。

泣きたい気持ちを抑えて、心の中で、
「るーちゃん、うちに来てくれてありがとう。
るーちゃんとの思い出は私の一生の宝物。
るーちゃんのことは生涯忘れないよ。」
そう返すのが精いっぱいでした。

今日は本当に悲しい一日でした。

9月〇日
本日、るーちゃんのお葬式をしました。

佐久軽井沢近隣にはいい斎場がないので、
るーちゃんとの最後のドライブをかみしめながら
長野方面まで足を延ばしました。

るーちゃんはお骨になっても可愛かった。

もう、この世界のどこをどう探しても、
るーちゃんはいないんだなあ、
と改めて実感しました。



出会いがあれば別れがある、
そう頭ではわかっているけど
現実は、切ないですね。

るーちゃん、今までありがとう。

10月〇日
愛犬るーちゃんがなくなってひと月になります。

病院にいらっしゃる飼い主さんからはよく、
「わんこのいない生活って、淋しくないですか?」
と聞かれますが、
「そのとおりです、けっこう淋しいものです。」
と、今の正直な気持ちを伝えています。

ただ、この喪失感はどう表現したらいいものか、
言葉ではうまく言い表せない、ですね。

さいわい動物を相手にする仕事なので、
病院にやってくるわんこ、にゃんこ、うさぎたちを
今まで以上に可愛がることで、
なんとか癒されています。

今すぐではないけれど、きっと近い将来、
またキャバリアを迎えたいな〜。

10月〇日
脂質代謝異常に関する学術講習会があったので
久しぶり(2年ぶり?)に松本市に行ってきました。



松本には「メーヤウ」という
カレーの有名なお店があるので、
ここで昼食にイエローカレーをいただいてから、
いざ講習会に参加です。

このカレーは激辛で、
ほとんどの方が顔を真っ赤にして汗を流しながら
必死の形相で食べています。

しかし、もちろんただ辛いだけでなく、
スパイス特有の深い味わいがあって、
癖になる辛さなのです。

これを味わってから出かけたら、
どんな講義でもまず眠気は生じないし、
いつも以上に集中できる感じなので、
松本市内で講演を聴講する際の、
私の定番になっています。

※この日誌に登場するわんこ・にゃんこは基本的に仮名です。